ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの違いについて。

実際にハードレンズかソフトレンズのどちらを選ぶかと考える事は余りないと思われますが(特別な事情がない限りソフトレンズの中から選ぶ筈です)、両者の違いは知っていても損は無いでしょう。

ハードコンタクトレンズ。

ハードコンタクトレンズ。

ハードコンタクトレンズは角膜の直径の約三分の二の直径のレンズです。

かつては酸素を殆ど通しませんでしたが、現在は全てのレンズが酸素を透過する素材で出来ております。これにより、一週間連続装用可能レンズや一ヶ月連続装用可能レンズも現れました。

また、形状もかつては球面に合わせたものとなっておりましたが、今日では大半のレンズが角膜の形状に合わせたいわゆる非球面レンズとなっております。

今日のハードコンタクトレンズは、殆どが見つけ易いよう青や紫などの色が付いております、見え方には影響はありません。

かつては、ソフトコンタクトレンズがハードレンズに較べても高価でしかも手入れが面倒だったことも合って、ハードレンズの方が利用者が多かったのですが、今日では使い捨てソフトレンズの普及もあってハードレンズは少数派となっております。

ハードコンタクトレンズの欠点。

落とし易い

レンズが小さいため、ちょっとの衝撃で落とす事があります。

実際、レンズを外す方法は外れ易さを利用したものです。

慣れ難い

人によってはハードレンズを入れただけで涙が出て来てしまうほどの激痛を感じるようです。

使い慣れている人でも、やはり違和感が残るようで、人によってはかなり頻繁に瞬きしたくなる人もいるようです。

  • 昔、酸素透過率が低かった時代には瞬きを多くしてレンズを動かすようにと言われていたようですが、今は寧ろ違和感などで瞬きしてしまうようです。

ソフトコンタクトレンズ。

ソフトコンタクトレンズ。

ソフトコンタクトレンズは角膜の直径よりも大きな柔らかなレンズです。

かつては、ハードレンズに較べると利用者は少なかったのですが、今日ではコンタクトレンズの大半がソフトレンズとなっているほど普及しております。

平成10年代前半の頃、見つけ易いよう青や灰色や紫などの色が付いたレンズが販売されましたが、ソフトレンズは角膜より大きいため黒目周りにも色が付く事になり、そのせいか今日では色を付けていない無色透明のレンズが主流となっております。

かつては、手入れをして何度も利用するものでしたが、今日では使い捨てと言われる一日ないし二週間で新しいレンズに交換するタイプが主流となっております

ソフトコンタクトレンズの長所。

装着し易い

ソフトコンタクトレンズは柔らかいため、装着時に苦痛になる事は余りありません。

落とし難い

ソフトコンタクトレンズは角膜より大きいため落とす事は殆どありません。

ソフトコンタクトレンズの欠点。

眼が乾き易く、角膜への負荷が高い

ソフトコンタクトレンズは角膜より大きいため、角膜全体がレンズで覆われてしまいます。この結果、レンズが酸素補給を阻害してしまう事があります。

そして酸素補給の阻害は、眼の乾きとなって現れます。

今日では酸素透過率が高い使い捨てレンズもありますが、やはりハードに較べると角膜への負荷が高くなってしまいます。

  • 幾ら酸素透過率が向上したと言っても、角膜の健康に充分な量の酸素を通せるまでには至っておりません。ソフトレンズの場合、瞬きでレンズが捲れたりする事で酸素を含んだ涙をレンズの裏側に流し込むようにして角膜に酸素を供給していると言うのが実情です。

ソフトコンタクトレンズは装着時には痛みを感じる事は余りありませんが、装着後酸素不足で目が痛くなる事があります。

  • 角膜に負荷が掛かり過ぎると角膜の内皮細胞が破壊され、その結果ソフトコンタクトレンズ(場合によってはハードも)の装着を禁止されてしまう事もあります。ソフトコンタクトレンズの装着を始めてから僅か三年で処方を止められてしまった人もいるそうです。
  • 昔はハードレンズでも同様の問題が起こりましたが、現在はハードレンズの酸素透過率が向上した事で、ソフトレンズはダメでもハードレンズなら何とか許されると言う事もあります。但し、そうなった場合にハードレンズが痛くてどうしても移行出来ない方もいるようですが…。
障害が分かり難い

ソフトコンタクトレンズは目に痛みを与えないため、目に障害が起きても気付かずに放置して取り返しのつかない事になる場合があります。

寿命が短い(使い捨てでない場合)

使い捨てでないタイプであっても、ソフトコンタクトレンズは破れ易いためハードコンタクトレンズに較べると短寿命です。

手入れが面倒(使い捨てでない場合)

使い捨てでないソフトコンタクトレンズは、こすり洗いや消毒(煮沸)などを行う必要があり、面倒でランニングコストも掛かります。

  • 近年では煮沸の代わりに専用の液に一定時間浸す事で消毒出来るようになりましたが、やはり毎日のこすり洗いは欠かせません。また、こすり洗いをやっていてレンズを破いてしまう事もあります。
ランニングコストが高い

使い捨てでないソフトコンタクトレンズは、上述のようにケア用品のコストが掛かります。

使い捨てソフトコンタクトレンズの場合は、レンズを短期間で交換するためレンズ代そのものがコストとなります。

  • だからと言って期限を過ぎたレンズを引続き使用する事は絶対にしてはいけません
最適なレンズが用意されていない場合が多い

レンズが曲がり易いため強度近視や乱視だと矯正し切れない場合があります。

特に使い捨てはコストを下げるため、予め決められたDIA(ダイヤ)(直径)で何段階かの度数のものを用意すると言う形になっているため、目に合うDIAがなかったり、あっても適切な度数のレンズがなかったりする場合があります。

  • その場合、使い捨てでないソフトコンタクトレンズにするか、ハードコンタクトレンズにしなければなりません。

ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズのどちらが痛いか。(平成22年 2月20日)

コンタクトレンズをはじめて使う方にとって不安に感じるのは、装着時に痛くないかと言う事かと思われます。

一般には以下のようになるでしょう。

ハードコンタクトレンズの場合

ハードレンズは初めての装着時には激痛を感じる場合がありますが、慣れればそれほど痛くありませんし、また装着後に眼の乾きなどの痛さが生じる事は余りありません

  • 但し、人によっては目にゴミが入って取れないような感覚になる場合はあるようです。
ソフトコンタクトレンズの場合

一方、ソフトレンズは装着時に痛くなる事はレンズに問題がない限り先ずありませんが、装着後に眼の乾きなどの痛さを感じる事が多くなります

  • 人に依っては、ソフトコンタクトレンズの装着後わずか数分で痛みを感じる事もあるようです。

勿論、レンズも日々改良されておりますが、眼の乾きの感覚も人それぞれなので、堪えられない方もいるかもしれません。

  • 人によって眼が熱くなったり痛くなったりと様々です。

また、眼が乾く感覚はいわば危険信号です。無理はしないようにしましょう。

個人的な見解。

今日では、コンタクトレンズ=ソフトレンズと言う方も多いと思われます。

特に使い捨てレンズが普及した事で、コンタクトレンズの低年齢化が推し進められたような気がします。

とは言うものの、ハードレンズにも角膜への負荷やコストなどの利点が多い事は知っていて損はないと思われます。

参考。

吉川麻美のナナメ上昇中☆
視力が低過ぎるため使い捨てでないソフトコンタクトレンズにしなければならなかったそうです。